「気まずい家庭」とは私が勝手に名付けただけですが、親子の間に深い溝があり、あまり会話がないご家庭のことです。
親御さんが大きなことをすでに成し遂げており、厳格な親御さんに多いかもしれません。
このようなご家庭のお父さんは、たとえご在宅中に家庭教師がお伺いしても、まずご挨拶にはいらっしゃいません(笑)
たとえば…
お父さん「お父さんはお前の味方だからな。夢を持って、お前の好きな道を行くんだぞ。」
娘 「ほんと!? 実は私、女優になりたいんだけどなぁ。」
お父さん「……!!女優ってお前、、、夢みたいなこと言ってないで、現実を見なさい。」
娘 「はぁ?夢を持てってさっき言ったじゃん!だからお父さんには何も話したくないんだよ!」
結果、親子間が気まずくなり、会話も減るわけですね。。。
もちろん、子どもも同様、親に対する信頼が低く、困ったことがあっても親には相談できずに心の中にしまい込んでしまうケースが見られます。
親子間の会話はというと、思春期には子どもからの発信はまずないですね。
たまに親から子どもに何か言葉をかけたと思ったら、
子どもを 注意したり、非難したり、
子どもに 指示したり、命令したり…
最悪、子どものヤル気をそいでしまうような結末を招いてしまうこともあります。
もちろんこれは親の愛ならではの行動で、悲しいかな無意識によることが多いのですが…。
ただ、無意識であればあるほど、親御さんは意識的に子どもに対する発言を客観的に見ることが大切になってきます。
このようなご家庭で子どもが不登校になると、
投げやりで無気力
になることが多いようです。
これは、子どもが親に
かまってもらいたいのにかまってもらえない
認めてもらいたいのに認めてもらえない
という気持ちがあるからであり、親に対してのサインともいえるでしょう。
また何に対しても自信が持てず、打たれ弱い性質があります。
では、このようなご家庭で子どもが不登校になった場合、どうすればいい?
不登校になった子どもに対して、親はまず共感的になり、
「子どもの気持ちを受け止める姿勢」
「子どもに不満を言わない」
「勇気づける対応」
を心がけて、親子の距離を縮めていくようにしましょう。
否定的な言葉は、子どもの自信を喪失させ、意欲をなくさせてしまいます。
子どもに対して不満の気持ちが強いと、子どもはそれを敏感に察知し、信頼関係は築けなくなるのです。
完璧な子どもなんていないのですから(もちろん完璧な親もいません)。。。
子どもが親に信頼感を感じていると、子どもはたとえ不登校になっても、親に相談し、自ら前へと動き出すものなのです。
そんな子どもを、どうか信じてあげて下さい。