近年、お父さん、お母さんの威厳がなくなり、子どもとまるでお友達のような関係になっているご家族が増えています。
家庭教師でご家庭に訪問しても、お母さんと子どもがなんと仲の良いこと…。
そんなご家庭では、あまり子どもを叱ったことがないお父さん、つい感情的になって、子どもとレベルの変わらない言い合いをしているお母さんがよく見られます。
親子関係が良好なのは良いことなのですが、もしこのようなご家庭で子どもが不登校になったらどうなるでしょう。
不登校になって昼近くまで子どもが寝ている子どもをお母さんが注意しても、子どもは言うことをきかなくなります。
それに対してお父さんが叱っても、今度は部屋に引きこもってしまうでしょう。
つまり、親子関係が「お友達」になってしまうと、子どもが何か好ましくない行動をしたときにブレーキとなる力が家庭内になくなってしまうのです。
お父さんに求められる対応
本来、家庭内における「お父さん」という存在は、子どもたちにとって「叱られたらコワい」存在です。
そのために、お父さんの立場を家庭内で上げる必要が出てきます。
「叱ったことのない優しいお父さん」から脱却しましょう。
もちろん、威張りくさるということではありません。
子どもと話すときは、目線を子どもに合わせることは大切!
でも、立場まで下げてはいけません!!
そのために、お父さんは日頃、子どもに対して小さな注意を言わないようにしましょう。
本当に叱らなければならなくなったときに叱ればよいのです。
「叱る」ことは、回数ではなく、ここぞという時にだけ実行してこそ、その効果が発揮されるのですよ。
お母さんに求められる対応
お父さんの立場が子どもより上になるためには、お母さんの協力が不可欠です。
お母さんは、お父さんとは逆に、常に共感的な立場で子どもの気持ちに寄り添いましょう。
たとえお父さんがべろんべろんに酔っ払って帰ってきても、たとえお母さんの誕生日を忘れてしまっても(><)、子どもの前では決してお父さんにお小言を言ってはいけませんよ。
子どものためには、お父さんの立場を下げないことが大切です。
お父さんのことは、子どもが寝た後で、ゆっくり責めて下さいね(笑)
子どもが何か問題行動をしたときや、単なる怠け心やワガママによる初期段階の不登校などの場合、親の威厳を発揮できれば、早期に解決できます。
お母さんは、子どもが何か悪いことをしても決して感情的にオロオロせず、それをしてしまった子どもの気持ちに、まずは共感してあげましょう。
お父さんは、ダメなものはダメと、子どもの行動に対してここぞという時に厳しく叱ってあげましょう。
普段は仲が良くても、子どもが一定のルールから外れてしまったときはすぐに連れ戻してあげられるような、スパイスの効いた親子関係が望ましいですね。