過干渉の反対でよく挙げられるのは放任主義ですが、具体的に言うと、
・親の気持ちを子どもに伝えることがない
・子どもの言葉にどう応えてよいのかが分からない
このような親御さんは、放任主義の傾向があります。
家庭教師を頼まれるご家庭には当てはまることは少ないのですが、まれにこういった親御さんに出会います。
このようなご家庭で子どもが不登校になってしまう場合、そもそも親子のコミュニケーションが少ないので、どうすればよいでしょうか。
放任主義さよならポイント
子どもが発信してくる場合
親子の会話は、子どもの心の成長を促し、コミュニケーション能力を育む重要な役割を持っています。
内容がどんなものであれ、子どもの問いかけには、共感する姿勢で対応してみましょう。
ときには、
「なんでそんなこと言うの!」「それは違うでしょ!」
と言ってしまうこともあると思います。
しかし、否定されたくて誰かに話しかける人はいません。
まずはどんな内容であっても、
「そんなこと思っていたんだ。」
と、子どもの気持ちに寄り添ってあげましょう。
たとえ「お母さん嫌~い」であったとしてもですよ(笑)
子は親の背中を見て育つ!という考えの親御さんの場合
中には会話をせずとも、親の背中を見せて子どもを育てたいと思われている親御さんもいらっしゃると思います。
しかしいくら親御さんがそう思っていも、子どもは、
「親がどう思っているか聞きたい」
「親に話を聞いてもらいたい」
と思っていることもあるのです。
その場合は、「子は親の背中を見て育つ」というお考えはいったん置いておいて、
親の意見や経験をぜひ話してあげましょう。
信頼関係を築くためには、まずは自分のことからさらけ出してあげる必要があるのです。
子どもから何も発信してこない場合
思春期になると、子どもから親に話しかけてくることは少なくなります。
それでも、子どもの気持ちや、子どもを取り巻く状況がどんな状態なのかを知るためにも、
子どものサインをキャッチするアンテナを出すことも必要なことがあります。
放任主義をとることで、子どもによっては、自ら考え行動する力が自然と身に付き、自立へとつながることもあります。
しかし、外からの接触がない不登校の場合に親が放任主義のままでいると、
時間だけが通り過ぎてしまって、結局何の解決も見られないことが多いのです。
ぜひ、積極的な親のかかわりが求められていることを念頭に置き、子どもに接していきましょう。