学校での子どもの様子を直接見ることのできる機会はなかなかありません。
親御さん同士が会って話をすることもあまりないかもしれませんし…。
そういう意味で、参観日はとても貴重です。
しかし共働きが多い現在では、仕事を優先せざるを得ないご家庭もあるでしょう。
学年が上がるほど、親が来ることを嫌がる子どもが多くなります。
子育ての義務と思って、子どもが喜んでくれるうちに、できるだけ時間を作って参観日に行ってあげて下さい。
参観日に行く価値は、意外と多くあるのです。
授業中の子どもの様子や教師を見よう
参観日ということで、いつもと違う様子にそわそわしている子どもは多いです。
また、親を前にしていつも以上に張り切る子どももいます。
そんな姿はいつも以上にかわいいですよね。
いつもの授業に対する態度とまったく同じではないかもしれませんが、お子様が授業へ取り組む姿勢をじっくり見ましょう。
話の聞き方や姿勢、表情、積極性など、学校だけで見せるお子様の姿を見ることのできるチャンスです。
また、教師の表情や言葉遣いなどにも注目してみましょう。
子どもを任せている教師のことを知ることも、とても大事ですから。
クラスメイトのチェック
ご家庭で子どもと話すとき、お友達の話題もきっと多いことと思います。
「よく聞くお友達の名前だけど、顔はわからない」という親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
お友達の顔がわからないと、ちょっと不安かもしれませんね。
参観授業が始まる前の休み時間から待機していると、子どもと接している友達がよくわかります。
普段、どんな個性を持ったお友達がわが子と一緒に勉強しているのかを見ると、不安も払拭され安心できますよ。
授業の終わりに、子どもやお友達に声をかけてみるのも良いかもしれません。
掲示物を観覧・教室の雰囲気を知ろう
参観日に備えて、担任の先生も気合が入っていると思います。
授業中に使う教材や掲示物なども、いつも以上に念入りに準備しています。
展示物を見て、子どもの感性を知ることもできますね。
帰宅後に子どもと会話する時の話題にするのも良いですよ。
お母さんがちゃんと見てくれたと知ると、子どもは嬉しいものなのです。
また、ロッカーや机、椅子を見たり、全体的な教室の雰囲気を観察してみたりすると、子どもが普段どんな環境で過ごしているか感じ取ることができます。
家庭教師がいる場合は、ご家庭でも子どもが先生と共に勉強する様子を見ることができます。
しかし、参観日で見る学校での子どもの様子は、ご家族や家庭教師に見せる姿とはまた違う姿で、驚くこともあるかもしれません。
参観日は、叱る材料を探しに行くのではなく、ご家庭では見ることのできない褒める部分を探して、それを子どもに伝える機会にしましょう。
もし参観日に行けなかったとしても、「行かなくてもいいよね?」と確認するような言葉で伝えるのではなく、行けない状況や残念な気持ちを伝えて、子どもの理解を得るようにすることが大切です。