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ココロも体も成長し、不安定になる思春期…。

わが子でも、何を考えているのか分からなくなりますよね。

まして子どもが不登校になったら、親御さんまで本当に不安になると思います。

そんな思春期の子どもと接するときに、親御さんにまずご理解いただきたいのは、

親がすべて解決できるわけではない

ということです。

一生懸命な親御さんほど、

子どものために親が何とかしてやらなくては!

と頑張ってしまうのですが、親から自立しようとする思春期に

親が何から何まで手助けしようとすると、往々にして逆効果となります。

では、親は不安や悩みを抱える子どもに対して、どうすればよいのでしょうか。

簡単なようで難しいのですが、実は

見守ってあげること

なのです。

子どもが助けを求めるまでは、何に悩んでいるのか問い詰めたり、助けようと手を出したりしたらいけません。

子どもが道を極端に外れないように、ただじっと見守ってあげるだけでいいのです。

ここで勘違いしてはいけないのが

「見守る」ということは、「傍観する」こととは違う

ということです。

子どもを放っておくのではなく、子どもの表情や様子をよく観察し、時には大きな心で子どもを包み込むような気持ちで、声をかけてみて下さい。

たとえば、勉強をやってもやってもテストの点数が悪い子どもに

「パパもお前くらいのときにはヒドイ点をとったことがあるんだ」

と内緒話をしたり、

何やら落ち込んでいる子どもに

「今日のおかずはあなたの好きなものよ」

と話しかけてあげたり…。

それでムシされてもいいのです。

ほとんど思春期の子は、親の言葉に素直に反応したり、親の行動に感謝したりしませんので、無反応でも素っ気ない態度をとられても気にすることはありません。

でも、

「あなたのことをちゃんと見ているよ」

「何があっても、親はあなたの味方だからね」

そんな無言のメッセージは、励ましの言葉や慰めの言葉がなくとも、ちゃんと子どもに伝わるのです。

子どもは、親が考えているよりはるかに注意深く親の発言や行動を見ています。

ですから、親が直接子どもの不安や悩みに関与せずとも、
ただ見守って、ときに優しく「大丈夫だよ」と笑顔で伝えてあげるだけで、
子どもは親の愛情を感じとるでしょう。

親の愛情を感じられる子どもは、自分で問題を解決していくようになります。

親は、子どものそんな力を信じてあげましょう。

自分の子どもなのだから大丈夫だと、信じて構えていてあげましょう。