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大人はもちろんですが、子供だって「人前に出ると緊張する」「間違えると恥ずかしい」などの気持ちを持つことはあります。

むしろ子供の方が、テストや運動会、発表会などでしょっちゅう力を試されるため、そのような気持ちに直面することが多いかもしれません。

今回は、わが子のそんな不安な気持ちを上手にコントロールし、自分に自信を持った、自己肯定感の強い子に育てるためのメンタルトレーニング法をお伝え致します!


「緊張しないようにね!」は禁句!

多くの人が、「緊張すると本来の力が発揮できなくなるから、緊張するのはよくない」と思って、そのマイナス感情を無理やりプラス感情に変えようとしていませんか。

例えば、わが子の初めてのピアノの発表会…。
たくさん練習してきて、いつも通りやれば上手に弾けることは、いつも近くで見守っていたお母さんなら分かっています。

そんなとき、お母さんなら何と声をかけるでしょうか。

「リラックスしてね。」「緊張しないようにね。」などといった言葉をかけて、落ち着かせてあげようとするでしょうか。

実は、その言葉は全くの逆効果なのです。



昔から、「人の字を手のひらに書いて飲み込む」「みんなジャガイモだと思う」などの対処法は、「緊張しないように」するためのものでした。

しかし、それで緊張しなくなった経験を持つ方は少ないと思われます。

同じように、「リラックスしてね。」「緊張しないで、落ち着いてやるのよ。」などといった言葉がけをしても、子供の反応は残念ながら逆…。むしろ、余計プレッシャーを感じて固まってしまう子も少なくありません。

実は、「緊張しちゃいけない」という気持ちは、それ自体大きなストレスと自己否定感を生み、子供の実力を発揮する妨げになっているのです!!

つまり、「緊張」を否定してしまうことが、何よりの元凶なわけです。

では、緊張しても実力を発揮するためには、どうすればよいのでしょう。


「緊張」を受け入れること!

世の中のほとんどの親御さんは、「緊張することは良くないこと」だと考えています。

しかし、本番で力を発揮できない原因は緊張そのものではなく、緊張した時に“緊張している自分はダメだ”と感じる気持ち、つまり自己否定感なのです。

大切なのは、「緊張している」という気持ちを、頭でしっかり子供に認識させること。

それから、“緊張することは悪いことじゃないんだよ、でも頑張ってやってみようか”と、実際の行動へと導くこと。

感情と思考とのズレは、子供にとって大きなストレスになります。

そのズレをなくせば、意外にすんなり行動できたりするもの。その積み重ねが子供の自信になります。


行動において、「自信」が作られるのは「意識」の9割以上を占める“無意識”の領域だといいます。

「自信」は、「セルフイメージ」という言葉で言い換えることができますが、セルフイメージが高いと成功率が高くなり、より良いパフォーマンスを発揮しやすくなります。

そしてその「自信」の素となるのが過去の記憶。

過去の記憶は、「実際の出来事+感情」の2つから成り立っていて、どんな過去の出来事であっても、プラスの感情を伴った体験を親が子供と一緒に作っていくことで、簡単に失われない自信を作っていけるのです。

では実際、緊張している子供にどんな言葉をかけてあげればいいのでしょうか。

 その具体的な方法とは?