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子育てで困ったとき、悩んだときに、ぜひ知ってほしい教えがあります。

    1、乳児は肌を離すな
    2、幼児は肌を離して手を離すな
    3、少年は手を離して目を離すな
    4、青年は目を離して心を離すな

アメリカインディアンの教えなのですが、全世界に通じるものがありますので、ご紹介させて下さい。
 

アメリカインディアンの教え

1、乳児は肌を離すな

赤ちゃんは、一見何も分からないように見えますが、親の愛情をどのように理解しているのでしょうか?

お母さんが赤ちゃんに話しかけることで愛情を理解している部分もありますが、実は、だっこやおんぶ、キスなどのスキンシップによって、赤ちゃんは自分が愛されていることを知ります

ベテランママはもうご存知かと思いますが、赤ちゃんにだって親の愛情はちゃんと伝わりますし、与えすぎということはないのです。

また、いつも赤ちゃんとくっついていることで、赤ちゃんを危険から守ることもできるというメリットもあります。

好奇心が旺盛な赤ちゃんの行動によって起きる事故も防ぐことができますし、病気の兆候にもいち早く気付くこともできます。

そばで見ているだけでは分からない変化を、肌をくっつけていることで知ることができるのです。

 

2、幼児は肌を離して手を離すな

自分の足で歩き、走れるようになると、子どもは赤ちゃんのころと比べて、できることが格段と増えていきます。

興味を持った方向へ一目散に進んで行くんですよね。。。

もちろんそこで、安全か危険かなんて考えることはしません。

子どもの好奇心や意思を尊重することは大切ですが、危険な状況かどうかを察知し子どもの身を守るのは、大人の大切な役目です。

そこで!

幼児期の子どもに対しては、しっかり手を繋いであげましょう。

そうすると、突然子どもの前に現れる危険から、身の安全を確保することができますね!

もちろん、24時間ずっと手を離してはいけないという意味ではありません。

おうちの中や目が行き届く公園など、安全が確認できるところでは、子どもが自由に動き回ることも大切です。

ですが、交通の激しい道を歩くときや、危険なところを通るときなどは、たとえ子どもが嫌がったとしても、決して手を離してはいけないのです。

 
3、少年は手を離して目を離すな

この年代が、ピンポイントで家庭教師のお相手でございますが、少年期になるにつれて、危険を察知する能力も育ってきます。

幼児期に親と手をつなぐことで、「どんな状況が危険なのか」「どんな注意が必要なのか」を、体験を通して学んでいるからです。

ですが、自分の身を自分で守るにはまだ不十分ですし、学校に行ったり習い事を始めたりすると、子どもを取り巻く環境やそこに発生しうる危険も多種多様になっていきます。

少年期のお子様を持つ親御さんは、手はつながずとも、子どもが安全かどうか、いつもを光らせて注意することが必要なのです。

もちろんこの言葉には、精神的な意味合いも含まれます。

少年期の子どもは、学校や友だちの家など、事実上親の目が届かないところに行くようになりますが、親がいつも自分を見ている(=自分のことを気にかけている)と感じることができる子どもは、犯罪などの反社会的な行動をしたり、他人を傷つける言動をしたりすることは少ないのです。

 

4、青年は目を離して心を離すな

青年期にもなると、子どもの全ての活動に、目(実際の目も、精神的な意味での目も)を配ることができなくなります。

それでも、親は子どもの幸せを第一に考えるとともに、子どもの幸せを第一に考えていることを子どもに伝えることが必要なのです。

子どもの心の中に親が占める割合が減っていくのは、子どもが正しく成長している証拠。

ですが、子どもに何か悩み事や辛いことがあったときに、「お父さんはどう思うだろうか」「お母さんなら何と言ってくれるだろうか」と考えてくれるなら、親は子どもの心を離していないということができるでしょう。

子育ては仕事ではありません。ですからゴールはありません。

ゴールがないからこそ、一生をかけてかかわっていくことができる素晴らしい務めなのです。

子どもが大人へと成長しても、心をしっかりと捉えることができるように大切に育てることの重要さをインディアンの教えは伝えているのではないでしょうか?

 


 

ご覧いただいてお分かりのように、どの年代でも、子育ての基本は「愛情」です。

子どもが成長したときに、自分が愛されて育ってきたことに気づき、感謝する人間に育ったら、親としてこんなに嬉しいことはありませんね。もちろん、家庭教師にとってもそれは嬉しいことです。

そのためには、どの年代の子どもに対しても、愛情をもって接していくことが大切だと、インディアンは教えているのです。