勉強に対するやる気がない
向上心がない
お友達と競争して上にのしあがろうとする気力がない
三年くらい前に家庭教師でお伺いしていたご家庭で、お母さんに相談された、「我が子の三大ナイナイ病」です。
クラスメイトの中には、
スポーツに秀でていて誰にも負けない
とか、
テストの結果を友達と競いあって、切磋琢磨している
とか、そういう子もいるそうです。
でもうちの子は…
何かを夢中でやる
とか
一生懸命取り組む
ということがないんです。。。(泣)
と、悩まれていらっしゃいました。
では、子どものやる気を引き出すには、どうすればよいのでしょうか?
子どもは本来、好奇心旺盛なもの
お母さん、お父さんも、ぜひご自身の小さかった頃のことを思い出してみて下さい。
野草で冠を作るのに夢中になったり、カブトムシを捕まえるために時間も忘れて粘ったりしたと思います。
そう、子どもは本来、好奇心旺盛
なのに、成長するにつれ、まわりのことに興味を持たず、消極的になってしまうのはなぜでしょうか。
子どもより先回りして段取りしていませんか?
家庭教師でお母さんと子どものやり取りをじかに見て分かったのですが、最近のご家庭では、自分が興味・関心を抱かなくても、お母さんが何でも準備して、指示を出してくれる傾向があります。
あるいは、子どもに失敗させないように、お母さんがレールを敷いてしまっているケースも…。
つまり、子どもは自分で考えたり意思表示したりせずとも、お母さんの言うことだけきいていれば、うまく生活できてしまうのです。
なんて楽チンなんでしょう!
しかしこのように育ってしまった子は、「何かしたい」という気持ちが生まれても、思い切って言えなかったり、方法が分からずやる前から諦めたりしてしまう場合があります。
親御さんにとったら耳が痛いと思いますが、実は、子どもにやる気がないのではなく、子どものやる気を出す機会を大人が奪ってしまっているのです。
子どものやる気を引き出すために
まず、子どもが自分でできることは、子ども自身にさせることが一番の近道です。
子どもは本当は、何でも自分でやってみたいと思っているんですよ。
しかし、大人が先回りして手を出してしまったり、やってみた結果が思わしくなかったときに怒られたりしてしまうと、自分から何かに取り組もうとする意欲=やる気を失ってしまう傾向があるのです。
何かに取り組ませるときは、まず子どもに決めさせて、挑戦させることです。
お母さんは、子ども一人ではやり方が分からないなど、必要があるときだけ助けてあげるだけで大丈夫です。
そして、できたところを褒めてあげればよいのです。
自信を持つ方法にもつながる話ですが、、、
自分で決めたことができるようになると、子どもは少しずつ自信を持つようになります。
そうやって、やる気が育てられる、というわけなのです。
ぜひ今日から、
「宿題は何時までにやろっか?」
「明日は何時に起きるの?」
と子どもに聞いてみて下さい。
どんどん
子どもに決めさせ、そうするための方法を確認させ、自分の力でやらせて
みて下さいね。