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不登校の生徒は、学校に行っていない分、勉強の遅れを気にされる親御さんも多くいらっしゃいます。

家庭教師は、生徒が外出せずとも授業を受けられるため、不登校の生徒の強い味方になれます。

そこで今回は、親御さんのご協力があればもっと効果が出る!ということをお伝えしようと思います。
 
ぜひ参考にしてみて下さい。
 
1、規則正しい生活をさせる
2、親は勉強には口を出さない
3、監視でも放任でもなく、見守る
 
では、一つずつ見ていきましょう。
 

1、規則正しい生活をさせる

 
不登校の生徒は、たとえ現在は学校に行っていなくても、また学校に行けるようになったときのために、規則正しい生活をさせましょう。
 
夜遅くまでインターネットなどをしながら起きて、昼ごろ起きるなど、もってのほかです。
 
家庭教師でいくら勉強の動機づけをしようとしても、生徒が午前中の授業で睡魔に襲われてしまうと、もうどうしようもありません。
 
ゲームなどの楽しい授業に切り替えてその場をしのぐことはできますが、やはりきちんと机に座って集中して勉強するときと比べたら、効果は少ないでしょう。
 
早寝早起き、栄養バランスの整った食事、これが基本です。
また、不登校生は家に一日中いるのですから、家の手伝いもさせて下さい。
まずは基本的な生活能力!勉強はその次です。
 

2、親は勉強には口を出さない

 
家庭教師をやっていて一番の壁となるのは、実は親御さんの「勉強しなさい」です。
子どもにとって、これほどモチベーションを下げる言葉はありません。
 
子どもは、勉強しなくちゃいけないことはもちろん分かっています。
ただ、ちょっとダラダラしてしまうだけ。
宿題も、やろうとは思っているんです。
 
それなのに、先に親に言われると、モチベーションを上げて勉強するなんて、できなくなってしまうのですよね…。
あいたたた。。。
 
お母さんも同じだと思います。
 
帰宅がちょっと遅くなってしまって、すぐに晩御飯を作ろうと思っていたのに、
お姑さんから「夕飯まだかしら?」なんて言われたら、
 
「今作ろうとしていたところなんです!(怒)」(心の中の声)ですよね。
 
お姑さんのその一言のせいで、モチベーションを上げて楽しく夕飯を作るなんて、できなくなると思います。
 
 
家庭教師は一対一で子どもの勉強を見ているので、勉強に関しては、進捗状況から強み・弱みまでほぼ把握しております。

勉強しないでダラダラする子どもを一喝したい気持ちも分かりますが、そこはグッとこらえて、家庭教師にお任せ下さい。
 

3.監視でも放任でもなく、見守る

 
「監視」「放任」「見守る」、この3つの区別は非常に難しいですよね。
 
見守るのは良いのですよ。
 
でも、監視・放任はダメです。
 
子どもはとても敏感ですから、親の必要以上の目や関心のなさは空気で感じるのです。
 
信頼をベースに見守られていれば安心しますが、監視となれば窮屈で、放任となれば不安で仕方ありません。
 
親への暴力というのは、その窮屈さや不安が爆発したときに起こります。
 
お子様が不登校になるということは、親から卒業する年齢になっているということでもあります。
 
そんなとき、親も子どもから卒業しなければなりません。
 
親ができることといえば、子どもを信じて、子どもの些細な変化も気付けるよう、見守り、危機管理をすることくらいなのです。
 
しかしそのことがまさに、無償の愛なのですよね。
 
不登校生のかかえる世界に
 
必要以上に踏み込むことも
傷つけるのではと恐れて何もしないことも
 
愛ではなく暴力になってしまうことを、ご理解下さい。
 
そして、お子様が相談してきたとき、あるいは、何か困っている様子を見せたときはぜひ、思春期の繊細な心に深入りしないということを気を付けたうえで、相談にのってあげましょう。
 


 
不登校生の家庭教師というものは、実は家庭教師の力量より、お母さんの助けによるものが大きく、この3つが整ってはじめて成り立つと言っても過言ではありません。
 
あとは、家庭教師と綿密に連絡を取り合い、お子様にとって最良の道を一緒に探していきましょう。